Clarity X - マルチフォーマット・モニタリング・システム
Clarity Xは7.1 chサラウンド対応のマルチフォーマット・モニター・コントローラー。音声の高い明瞭度と了解度を確保するためのインテリジェントなメーター類を搭載し、モニター・キャリブレーション、センターチャンネル・バランス・チェック、ダウンミックス偏差チェック、ラウドネス適合性チェックなど、包括的に高次元の音声プロダクションをサポートする充実した機能を提供します。

デフォルト仕様で5.1 ch対応/AESコネクションと8 chアナログ出力、MADI I/O*を装備しており、デジタル/アナログの両スピーカー・タイプをフルサポートします。

*MADI I/Oを有効にするには、別途「オプションMADI I/Oライセンス」が必要となります。

正確なモニタリング環境を構築するモニター・キャリブレーション機能/測定マイク付属
7.1 ch対応ラウドネス・レーダーメーターLM8をはじめ、高品位音声プロダクションをサポートする多彩なメーター類搭載
日常的なプロダクション作業におけるモニター・コントロールを効率化する専用リモート・コントローラー付属






モニター・キャリブレーション +
視覚的フィードバック =
高明瞭度を実現したスピーチ・コンテンツ


適切にキャリブレーションが行われたモニター・システムで、均一のSPLでミックス/再生できる環境を構築することは非常に重要です。人の聴覚は、低い再生レベルでは中域を、高い再生レベルでは高域と低域にフォーカスする特性を持っています。これにより、低い再生レベルでミックスを行うと、高域と低域を必要以上に強調したミックスに仕上がる危険性があります。

Clarity Xには最適な計測マイクが付属されており、パーフェクト・モニター・キャリブレーションを行うための高度なユーティリティー・ツールを搭載しています。

Clarity Xには、モノラル/ステレオ/5.1/6.1/7.1対応の「LM8ラウドネス・メーター」、「センターチャンネル・バランス・メーター」、「SPLメーター」、「ダウンミックス適合性メーター」、聴覚の保護を目的に開発された「ドーズ・マネージメント・メーター」の5種類もの計測メーターを搭載しています。聴覚と視覚の両方向から、迅速な音声プロダクションをサポートします。
スピーチ・コンテンツにおいて明瞭度と了解度を確保することは最優先事項です。通常スピーチ・コンテンツが多く含まれるセンター成分の分布比率を表示する「Center Ratio Meter(センターチャンネル・バランス・メーター)」はスピーチの明瞭度/了解度を把握するキーとなるコンポーネントです。

TCでは映画、ドラマ、TVといったコンテンツを分析した広範なデータを有し、センター・チャンネルとサラウンド・チャンネルの理想的なラウドネス・バランスの基準を設けています。Center Ratio Meterはこの基準に基づいて設計されており、スピーチ明瞭度を把握する上で有益な情報を表示します。


Clarity X - 主な特徴
スピーチ・コンテンツの明瞭度/了解度向上に役立つ充実したツール群を搭載
iPadからのコントロールが可能な無償アプリを用意
ラウドネス規格に準拠し、ミックスの整合性に貢献するモニター・キャリブレーション機能
ドーズ・マネージメント・メーターによる聴覚保護
省スペース設計の専用リモート・コントローラー
VZD Variable Impedance Driveヘッドフォン・キャリブレーション
Clarity Xユニットとキャリブレーション・マッチングされた計測マイク付属
7.1 ch対応LM8ラウドネス・レーダーメーター付属
リスニング空間をシミュレーションするX-Curveスペクトラル・アダプテーション機能


ハードウェア・ヴァリエーション&オプション・ライセンス
Clarity Xはデフォルト仕様でAES I/OとMADI I/Oが搭載されてきます。

※MADI I/Oを有効にするには「オプションMADI I/Oライセンス」が必要となります。



【ハードウェアの種類】
・AES 8 ch + MADI I/O搭載モデル(5.1 chサラウンド対応)
※MADI I/Oを有効にするには、別途「オプションMADI I/Oライセンス」が必要となります。

・AES 16 ch + MADI Readyパッケージ・モデル(7.1 chサラウンド対応)
MADI I/Oライセンスを除く、全てのオプション・ライセンスがプリインストールされます。
※MADI I/Oを有効にするには、別途「オプションMADI I/Oライセンス」が必要となります。


【オプション・ライセンス】
・オプション7.1 chスピーカーセット・ライセンス
7.1 chサラウンド・システムを構築する際に必要となります。

・オプションMADI I/Oライセンス
MADI I/Oを有効にする場合に必要となります。

・オプション16 ch AESライセンス
AES I/Oの9〜16 chを有効にする祭に必要となります。

・オプションEQ on Outputライセンス
スピーカー出力にEQを使用したい場合に必要となります。

モニター・コントロール
Clarity X付属のモニター・コントローラーは日常的な作業において必要となる、システム全体のボリューム調整、レファレンス・レベルの切り替え、プリセットの呼び出し、そしてチャンネル毎のソロ/ミュート切り替えが操作できます。


マイクレスSPL計測機能



Clarity Xはキャリブレーションを行ったモニター情報を記憶します。Clarity Xはこの記憶情報を元に、電気的なSPL計測を行うことが可能です。計測マイクを設置することなく、リスニング・ポジションにおけるSPLを極めて高い精度で予測します。

Clarity Xは送信したテスト・シグナルの結果からモニターの状態を瞬時に解析し、それと同時にドーズ・マネージメント・メーターへクリティカルなSPL情報を送信し、聴覚の健康を効率的に管理することができます。

日常的に音声プロダクションに携わるエンジニアにとって、スピーカーのパフォーマンス・チェックはミックスの整合性にも影響を及ぼす大切な作業です。Clarity Xの電気的SPL計測機能を使用することで、エンジニアはパフォーマンス・チェックといった煩雑な作業から開放されます。

電気的SPL計測機能を行うことで、1分以内に下記のチェックを行うことが可能です。

スピーカー配置チェック
ウーファー&ツイーター基本性能チェック
スピーカー・ポジション・チェック
SPL評価

音声シグナル・フロー
Clarity Xに16 ch分の音声ソースと、16 ch分のモニターを接続することが可能です。2 x フルサラウンド・ミックス、もしくは1 x 5.1 ch + 1 x 7.1 chミックス + 1 x ステレオ・リファレンス・シグナルをハンドリングするなど、極めて高次元のルーティングを行えます。


ノイズフロア・ズーム機能
Clarity Xには通常の再生環境では非可聴なノイズも、シグナルに70 dBゲイン加えることで識別できるノイズフロア・ズーム機能を装備しています。音声再生時にこの機能を有効にしてもスピーカーや耳を損傷しないよう、-20 dBFSオート・ハードクリップ・プロテクション機能も搭載されています。






アラインメント・ディレイ機能
Clarity Xはスピーカー・ポジショニング調整用のアラインメント・ディレイを搭載しています。スピーカー・ポジション調整、映像と音声との同期、といった一般的な使い方だけでなく、音声チェックを行うスタッフのリスニング・ポジションに最適なサウンドを届けるために、チェンネル毎に異なるアラインメント・ディレイを付加し、スイートスポットの位置を調整することも可能です。




LM8 7.1 ch対応ラウドネス・レーダーメーターをはじめとする充実したメーター類
革新的な表示方式でクリティカルなラウドネス情報を一目で確認できるTCのラウドネス・レーダーメーターが、7.1 chに対応。

ITU BS.1770-2、ATSC A/85、TR-B32、EBU R128など主要な国際放送規格に準拠し、TC独自のレーダー表示により、番組の尺全体、または任意の特定のシーンに対するロングターム・ラウドネスを一目で確認でき、制作物の納品仕様/レベル・プレシジョン/クオリティー・コントロール等に有益な情報が得られます。

LM8は高ヘッドルームを確保しており、正確なトゥルーピーク・ウォーニング、及びトゥルーピーク・バーグラフ表示も可能です。

その他、Clarity Xには高品位音声プロダクションをサポートする多彩なメーター類を搭載しています。







聴覚保護機能:ドーズ・マネージメント・メーター
昨今のプロオーディオ業界ではノイズに起因する難聴(NIHL:Noise Induced Hearing Loss)が深刻化しています。欧州電気標準化委員会(CENELEC)では音声エンジニアの聴覚を保護するため、特定のタイムフレームにおけるサウンドへの露出量を制限する勧告を発信しています。

Clarity Xに搭載されているドーズ・マネージメント・メーターはこの勧告に基づき設計されており、サウンドへの露出量を計算することにより、エンジニアの聴覚を長期にわたり健全な状態で維持できるよう貢献します。




無償iPad用Clarity Xアプリ
無償のiPad用Clarity Xアプリを使用することで、スピーカー・キャリブレーションやスイートスポット調整などの作業をワークステーションから離れて行えます。アプリ上には常にメーター類が表示されており、Clarity Xモニター・コントローラーの機能も搭載されています。

Clarity X Metering App - 詳細情報



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