キャリブレーション・ウィザード
適切にキャリブレーションが行われたモニター・システムで、均一のSPLでミックス/再生できる環境を構築することは非常に重要です。音声プロダクションで最も大切なのは、コンシステンシーです。特定のルームの、特定のスピーカーで、特定のフォーマットで再生した場合のみに良い音であることは無意味であり、いついかなる環境においても、常に良い音で再生できるのが「良いプロダクション」であると私たちは考えます。

ルーム間のコンシステンシー
異なるミキシング・スタジオ/編集室において、均一なリファレンス・レベルを実現

セッション間のコンシステンシー
セッション毎に常に均一なリファレンス・レベルを実現

スピーカーセット間のコンシステンシー
ステレオ/サラウンドなどのフォーマットの違いや、使用するスピーカーセットに影響を受けない同一のリファレンス・レベルを実現

キャリブレーション・ウィザードを使用したモニター・キャリブレーション手順
キャリブレーション・ウィザードは貴重なプロダクション作業時間を犠牲にすることなく、素早いモニター・スピーカーのレベルやディレイの調整を可能にします。

音の濁りの原因となる低周波レゾナンスをオプチマイズするのにも役立ちます。

下のビデオにてキャリブレーション方法を解説していますのでご参照ください。






キャリブレーション・マッチングされた計測マイク付属
Clarity Xには、本体とキャリブレーション・マッチングされた計測マイクが付属されます。モニター・システムを適切にキャリブレーションすることで安定したリファレンス・レベルで作業を行うことができ、結果的に、常に整合性の取れたミックスを行うことが可能です。

例えば、下図のように、60 dB SPLで作業を行う場合と80 dB SPLで作業を行う場合とでは、100 Hzと1 kHzの間に発生するレベル差は大きく異なってきます。



60 dB SPL作業時:100 Hzと1 kHzのレベル差は18 dB
80 dB SPL作業時:100 Hzと1 kHzのレベル差は26 dB

ある日60 dB SPLで作業し、別の日に80 dB SPLで作業すると、例えコンテンツが同じものであっても、ミックスの判断が乱れてしまうことは歴然です。


VZD - ヘッドフォン・パーフェクション
リスニング環境を適切にキャリブレーションすることの重要性は、ヘッドフォンにもあてはまります。Clarity Xにはプロオーディオ業界で一般的なヘッドフォン向けのキャリブレーション・プリセットを多数搭載しています。もしプリセットが存在しない型番のヘッドフォンをお使いの場合でも、6〜800 Ohm仕様のヘッドフォンであれば、Clarity Xでキャリブレーションを行うことが可能です。ヘッドフォン・インピーダンスによって聴覚に影響が出てくる要因は70以上確認されており、私たちはVZD(ヴァリアブル・インピーダンス・ドライブ)テクノロジーによってこれらを解消します。

ヘッドフォン・キャリブレーション・ページでは、ヘッドフォン・メーカー、型番、インピーダンスが選択できます。メーカーや型番が見当たらない場合は、インピーダンスとゲインをマニュアル設定することも可能です。これで適切なSPLキャリブレーションを行うことができ、作業を途中でヘッドフォンからモニタースピーカーに変えても、整合性のとれた結果が得られるようになります。

キャリブレーション規格
リスニング・レベルのキャリブレーションには幾つかの規格が用意されています。例えば「EBU R128と「ATSC A/85」TV向けプロダクションに適しています。シネマなどの高SPLプロダクションには「SMTPE RP 200」に準拠したキャリブレーションを行うことをおすすめします。